クリアリング・メディテーション

 

 最近、誰もが自分でできる、セルフヒーリングを含むクリアリング・メディテーション(浄化瞑想法)をヨーガセラピーに取り入れています。これは私自身が心地よいと想って続けてきた習慣を、ただ組み合わせただけのものですが、これを毎日すると、脳の松果体が活性化され、頭が軽くなり、全身の緊張が抜けて、リラックスできます。瞑想が深まるにつれ、この世のすべての苦しみから完全に解放されます。

セルフマッサージ(全身をほぐす)
脳のクリアリング(浄化)
全身のクリアリング(浄化)
呼吸法(肺の浄化)
マントラ(祈り)
瞑想(魂の浄化)
心のクリアリング(浄化)

 ゆとりのある時間を確保して自身の内面と向き合うことが重要です。朝 目覚めのとき、夜 寝る前にされると瞑想時の意識の領域も深まり効果的です。余裕のある方は呼吸法の前(クリアリングの後)にアーサナを挟むと内臓マッサージになり、尚良いです。アーサナは決まりを作らず、自分で心地よい動きをすればよいのです。

 アーサナはハタヨーガの一部です。近代のポーズの多くは西洋人が商業用に生み出したものであり、インドの聖者が動いているところを写真に撮って持ち帰り、それらを体系化したものです。最も体に効くアーサナは、静止しない。動的です。これはヨーガの師匠がいつも言及していることです。

 また、アーシングやグラウンディング、アーユルヴェーダのディナチャリアを習慣に加えることもお勧めします。食事は軽く、エネルギーの高い(周波数の高い)生きたものを食すことを大切に。摂取した食物のエネルギー(周波数)は、そのまま自身のエネルギーとして反映されるからです。

 長く生きる人は、肺と心臓が強い。呼吸法は肺の強化、アーサナは心臓強化のために大切です。ヨーガセラピーでは個々に合わせたヨーガのアーサナとセルフヒーリングをご自宅でできるようにお伝えしており、サポートしながらそれらを毎日続けていただくことで、心身魂が浄化され、 3 カ月後には完全に別人になっておられます。

 現代人の最大の痛みは「腰」にあるというデータがありますが、痛みの 3 位は頭痛です。偏頭痛、顔色が悪い、老けて見える、眼精疲労、首・肩こり、ストレスが辛い、歯周病、口内炎・・そして頭痛難民という言葉もあるくらい悩みの多い頭痛。スマートフォンの普及により年代を問わず頭痛が持病という方も多い。クリアリング・メディテーションを行うことは、腰痛はもちろん、頭痛の改善にもつながります。

頭痛の種類

 頭痛には、「頭痛そのものが病気」である「一次性頭痛」と、「別に原因がある症状としての頭痛」である「二次性頭痛」の 2 種類があります。

一次性頭痛
・偏頭痛
・緊張型頭痛
・群発性頭痛

二次性頭痛
・くも膜下
・脳挫傷
・脳膜炎
・鬱
・薬の使いすぎ
・目、鼻、あごの病気

頭痛の原因

  1. 血行不良
    運動不足
     血流が悪化して筋肉が硬くなってしまい老廃物を流すリンパの流れも悪くなっている。
    生活習慣
     パソコンやスマホ首で頭が前に出て正しい位置からズレてしまい血行不良になっている。
    頭部へ向けて流れる血液とリンパの流れの滞り
     血液がスムーズに流れていかない:左側の滞りが強いと頭皮が硬く引っ張ったカチカチとした感じになる。一方、右側の滞りが強いと頭蓋骨と頭皮の間に体液が出てしまいブヨブヨとした膨張感のある感じになる。
    首の筋肉の凝り
     太い血管が通る首なので、血液とリンパの流れが悪く首に滞りがあると内臓への影響も出てくる。
  2. ストレス
    抑圧した感情の症状
     「病は氣から」というように、体が感情の処理場になってしまっている。押さえつけられた感情を外に出そうとして、痛みや熱として発症する。感情は袋に溜まりやすく、一度プールされた感情が表現しやすい頭に来て頭痛が発症する。
    外的要因による影響
     日常生活の中で自分に無意識に圧をかけている状態。こうじゃなきゃいけない、あれをしなければなど、自分自身に自己攻撃をして頭の中を酷使してしまいクタクタになっている。そこへ外的な要因の圧が加わり多くのものに影響されやすくなる。
    食いしばり、歯ぎしり、虫歯
     こめかみの緊張から側頭筋痛につながる。噛み締めることによって蝶番/関節が緩み気圧による頭痛が起きやすくなってくる。噛みしめすぎることで顎関節症になることもある。虫歯、歯の根っこの化膿が原因の頭痛の人も多い。
  3. 咀嚼不足とトランス脂肪酸
    内臓負担
     咀嚼不足により胃腸に負担がかかり内臓が下がって胃腸系の不調が始まる。咀嚼不足→小腸・大腸が硬くなる。調べ方:小腸系は臍から 2cm 右、大腸系は臍から 15cm 斜め下が硬い。
    若さホルモンの減少
     唾液により分解酵素が働く。加齢とともに唾液は減少していくが、ほぐすことで唾液が出るようになる。
    呑み込みと噛み癖
     唾液をよく混ぜて咀嚼して飲み込まないと、首の後部中央の左右どちらかに滞りができる。噛み癖も影響し血流・リンパの流れも悪くなり頭痛につながる。左側の喉を使って飲み込む人は左側の中央に滞りが出て、頭部に血液が上がっていかず、チリチリと頭が締め付けられ張り詰めたような頭皮になる。一方、右側の喉を使って飲み込む人は血液と体液が頭皮と頭蓋骨の間に漏れて押すとブヨブヨした感じになる。浮腫、頭を下げた時のズーンとした頭痛、顔面神経痛にもつながる。
    加工オイルの酸化
     あらゆる加工品に含まれるトランス脂肪酸がアルデヒド化し、神経系が異常な電気信号の流れになり、コントロールが効かなくなり、外的な刺激による頭痛を発症する。
  4. 生理痛
    小腸の硬さ=子宮の硬さ
     咀嚼不足→小腸が硬くなる→子宮周りも硬くなる。するとその近くにある恥骨も圧迫されやすく、生理痛の原因にもなる。
    冷え(手足)
     咀嚼不足→胃腸がストレスを感じて硬く萎縮し、血液・リンパ全体の流れが悪くなる→体が冷える。低体温(36.2度以下)は免疫力が低下する。生理痛は体温を正常に保つことで痛みが軽減される。化学物質を体に入れないよう食事に気を付ける。化学繊維の下着を身につけない(体の中に静電気を溜めやすい→頭痛・腰痛の原因になる)。
    イアリング、ピアス
     耳全体は体全体を表す(胎児が逆さまになった状態で全身に対応するツボがある)。たとえば耳たぶは後頭部に影響を与える→ちょうどピアスを付ける位置なので頭痛を発症。耳が硬いとホルモン系のトラブルに影響を及ぼす。

 

 クリアリング・メディテーションと正しい食生活を習慣化することで、これらの症状は改善され、骨盤底筋や恥骨周りを刺激することで女性疾患の予防にもつながります。さらにその他諸々の症状も改善され、結果的に意識も変容し、たとえいかなる状況に置かれていたとしても、すべての苦しみから解放されます。

 ゆえに、心・食・動・休・環をととのえ、自然治癒力を高めることは、心身魂の浄化となり、体質改善・自己変容→自己超越・人生再生へとつながるのです。

 

Radha Chihiro
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