NASAも認めた完全食品といわれる「キヌア」は、低GI値(低いグリセリンインデックス値をもつ複合糖質)かつ必須アミノ酸をすべて含み、機能性も豊富で栄養バランスに優れたスーパーフードの一つとして人気があります。
豊富なカルシウムやアミノ酸バランスの良さに加え、体内で女性ホルモンと似た働きをするフェトエストロゲンを含みます。フェトエストロゲンは、更年期障害や骨粗鬆症の改善、乳がんの予防、骨密度低下の抑制効果などがあります。
わが家もブラックキヌアを古代黒米に混ぜて炊いたり、生サラダに散らして食します。
注意事項として、キヌアにはサポニン/saponin(去痰作用、溶血*作用などがある)が含まれるため、4時間ほど浸水してからよく洗って使います。また、よく噛まないと腸に溜まります(エビデンスあり)。マクロビオティック実践者の大腸を調べるとたくさんの玄米が付着していたケースと同様(マクロビオティックを否定しているわけではありません)。とくに子どもはきちんと噛めないので、よく噛むように教えます。
*溶血/hemolysis:寿命を迎える前の赤血球の細胞膜の破壊によって引き起こされる現象(血液中の赤血球が崩壊してヘモグロビンが流出する)/溶血した赤血球から血漿中に流出(遊離)したヘモグロビンへの一酸化窒素吸着が影響を及ぼす諸症状(一酸化窒素には平滑筋を弛緩させる作用があり、溶血によりヘモグロビンが遊離すると、ヘモグロビンに大量の一酸化窒素が容易に吸着するため一酸化窒素が枯渇し、結果として平滑筋の収縮がもたらされる)
【ヘモグロビンの遊離→一酸化窒素の枯渇による影響】
平滑筋の緊張
・血管収縮
・勃起不全
・胃腸管の収縮(嚥下障害、腹痛)
血小板の活性化と凝集の促進
・血小板の過剰な活性化
・凝固系の亢進
ナチュラルハイジーンの理想的な炭水化物
・フルーツ(果物にも炭水化物は含まれます。フルーツは単体で空腹時、午前中がベスト)
・さつま芋(食物繊維が豊富)
・かぼちゃ
・雑穀
・キヌア
・真菰
・古代米
・玄米
・蕎麦
・豆パスタ etc..
ナチュラルハイジーンの食事は、植物性食品を未精製未加工で食します。よって穀類は全粒です。
炭水化物とは「糖質」と「食物繊維」を合わせたものです。三大栄養素の一つである炭水化物は、糖質と食物繊維の総称で生体に不可欠です。
食物繊維は小腸で消化吸収されずに大腸まで達し、腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えるなどして、体全体の健康に役立ちます。加えて、動物性食品には食物繊維は全く含まれません。
※松田麻美子先生は蒸したさつま芋が大好きです。玄米は月に1度ほど摂られます。