沈黙の声

 

クンダリニーが目覚めて上昇し、
あるチャクラに達しそれを活性化すると
アストラルの音が聞こえるようになる。
その沈黙の声のような音は、
それぞれのチャクラによって違う。
チャクラは独自の光をもっていて光ってみえる。
心身が生命力、神の力に充たされ
一種の法悦状態になる。
いわゆる甘露(アムリタ)が降りてくる感覚・・
氣力と喜びに充たされた状態が続く。

瞑想に入り、
無念無想の状態が数分間も続くようになったら、
自分の全存在が消えてなくなるような感じがして
無の深淵に臨んだような恐怖を感じる。
このとき、
クリシュナ(自分の信じる神)に
自分の全存在を捧げるために、
心を神に真っ直ぐ向けて
自分のすべてを委ねると
(修行を通じて物理的次元、
 あるいはアストラルの次元などの
 カルマの世界で生きている自分の存在性が、
 否定、放棄されているならば
 No mind, no self…)
神は、物の力に汚れていないその純粋な神性、
精神性をもって、
自分の純粋な精神──プルシャの中に
かならず流入してくる。

そのとき、
太陽が一度に千も光ったかのような
強烈な白い光を体験し、
ものすごい力が自分の全存在を充たしてくる。
意識がなくなる──
意識がなくなった状態が数十分、数時間続いた後、
徐々に意識が目覚めてくる。
そして法悦はその後何日も続く。

このような神人合一の三昧に
その後何回か入るにつれて、
次第に意識を失わずに三昧に入れるようになる。
そのとき、
目覚めている意識は
人間の意識ではなく、
神の意識、純粋精神の意識であり、
超意識といえる。
超意識が目覚めてくるにつれて、
過去のこと、
現在のこと、
未来のことが、
混然一体となって
同時に存在する世界を見ることができるようになる。
そのようになると、
前生、未来生(ハイヤーセルフ)を
観られるようになる。

神人合一の状態がさらに深まってくると、
「自分の内に宇宙があり、
 自分は宇宙の内にある」という確信が
強く湧いてくる。
すると、
今までカルマの世界にいて味わうことのできなかった
真の自由を心に味わい、体得し、
何ものにも捉われない自由な心地よい境地に
いつもいられるようになる。

 

存在することのシンプルな感覚
The Simple Feeling of Being

 

Radha Chihiro
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