老化という概念の誤解について。ほぼすべての人が「老化は死をもたらす」と信じている。しかしデータを見ると、実際「老化」で死んでいる人はいないことが判る。高齢を伴う「病気」で亡くなり、その病気は防げるもの。
また人は「老化は元に戻せない」と信じているが、それも誤解。なぜなら、身体から「毒素」を抜いて瞑想を行うことで、人生から「ストレス」を取り除くことを学び、自分の身を置く「環境」を変えて、摂取する食事の中の「抗酸化物質」を増やすことで、「老化」を示す生理的数値を逆転させることは可能。
例えば、ホルモンの値も逆転する。性ホルモンで、「DHEA: デヒドロエピアンドロステロン」というものがある。加齢とともに、この性ホルモンの値は通常は落ちていく。しかし上記のようなことを通じて、その値を逆転できる。それ以外にも、血圧や聴力や視力も改善できる。私たちが「老化」とともに訪れると思っているすべてのものは逆転可能なのだ。
私たちは「老化」を「普通」のことだと思っているけれど、その「普通」とは一体なんなのか。おそらく私たちは「普通」と「精神病理学的平均」を混同している。それは「どんよりとした」「つまらない」という状態。25歳で40歳のような外見や行動をとる人もいれば、60歳で30歳のような行動をしたり身体的状態の人もいるのだ。
また、私たちは「老化」は「遺伝子」と関係があると思っているが、それが正しいのはほんの一部だけ。例えばあなたの両親が80歳以上生きたとして、あなたの寿命には3年分しか追加されない。しかしもしあなたが人生からストレスを取り除いて、毒素を身体から取り除くように食事や環境やライフスタイルを変えたなら、30年から50年が、あなたの寿命に追加されることになる。単なる数字上だけではなく、質の高い年が追加されることになるのだ。そしてそれは、
確実に「遺伝」を超える。
ほとんどの人が「老化」はすべての生物に起こると思っているが、この世界には一切老化しない生命体が存在する。例えばヒドラや他の微生物は、代謝をある特定の形で行い続けることでそれを可能としている。あなたは、彼らは人間ではないと言うかもしれない。しかし彼らも人類同様「自然」の一部なのだ。
それは「自然」にはこの「メカニズム」があるということ。そして私たち人間には、そのメカニズムに反応できる「生物時計」があるのだ。人間だけがそのことに「気づけて」いる種であるといえる。だから、変えようと思えば変えられるのだ。
つまり、人間だけが歳を取る時に「歳を取っている」と自覚できる種だ、ということ。そしてそれを「知る」ことで、情報のフィードバックを通じて、そのプロセスに影響を与えられるのだ。
そして現時点の主流な科学の叡智における私たち人間の生物学的寿命の可能性は、最低でも、130歳といえる。つまり、70歳になるまで、あなたは「中年」ですらないのだ。あなたは今、最高の若年期にいるのだ。