フラットアース①

 

聖書では、地球は硬く定められ動くことがないと説く。
古代ヘブライ人の宇宙観は、まさしくフラットアース。

 

 

 世界は平らな円盤のようなもので、その円盤の端で世界は終わっている。その世界の果てを見たものはいないし、最果てに到達しようと試みたものは帰ってこない。古代、そのような世界観があったことはよく知られていることであり、またそれ以上に、現実はそうではないことも基礎的な常識として知られている。だが、ほんとうにそうなのだろうか。

 私たちは近代という時代を生きている。いえ、すでに近代以降であるという言い方もある。しかし現在の世界システムは近代という人類史的体験を通過することによってモデル化されたことには違いない。この近代を支えた世界観には科学に代表される実証主義的世界観がある。それが、私たちに地球は丸く、太陽の周りを回っていることを教えている。私たちのほとんど誰もが、それを実存的体験として持ったことがないにもかかわらず。

 

 

 私たちが生きている近代という世界は、実は古代の世界観のような平らな世界”Flat Earth”に近い。なぜなら、この世界には果てがあるからだ。

 この世の最果てを見て生還したものはいないわけではない。ただ、彼らのほとんどは世界の果てを説明する言葉を持てなかった。自分の体験の証言と説明を試みた者は、自分の言葉が誰にも届かないような経験にさらされることになるからだ。

 南極には幅2kmのあたたかい川が流れていて、その先には銀の三角柱のようなものが建っている…そこを幾つもの光の球が上昇している…その奥には、ガラスのような壁があるという。それが地球の最果てなのか…そのような真実を、なぜ私たちには封印し続けるのか。

 フラットアースの神秘と謎
 地球の向こうの未知の世界

 

Radha Chihiro
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