自然農法のカリスマ・故 福岡正信による
幻のお米「ハッピーヒル」
世界に大きな一石を投じた『自然農法・わら一本の革命』。この本は福岡正信(1913.2.2-2008.8.16 / 95歳)が62歳の時に出版された。農を通じて彼の哲学は多くの人の共感を呼んだ。この品種は福岡正信が、大東亜戦争中にビルマ(今のミャンマー)から持ち帰った稲と日本の在来種の稲を交配して作った。自身にちなんで、ハッピー(福)ヒル(岡)と名付けられた。
お米の特徴は、穂が粟のようにモコモコとした稲。陸稲でも水稲でも育つ不思議なお米。草姿は立性でアワに似る。晩生なので冬が早い寒冷地には不向き。自然農法20年以上のベテランの方からその命を譲っていただいた。古代米 3 種類も併せて。今年は種に投資、収穫後は自家採種。
成功も失敗もなく、ただ静かに己を生きる。自分が理想とする暮らし、生き方を、反映するだけです。その根幹には自然があり、農があります。持続可能性とはいつの間にか私たちが置き去りにしてしまっている「自然/じねん」にこそコタエがあるのだと思います。いつも初心にかえり、ゼロ次元からのクリエイションを遂行します。以下、自分で勝手に命名しました。
古代自然バイオダイナミック農法
ルドルフ・シュタイナーが奏でた農法と古代自然農の融合
バイオダイナミック農法とは、土壌と植物、動物の相互作用だけでなく、宇宙の力を土壌に呼び込み、様々な天体の作用を農作物の生育に生かすことを目指す。太陰暦・占星術に基づいた「農業暦」にしたがって種まきや収穫、調合剤の攪拌などを行う。
無肥料無農薬無除草剤、虫も草も仲間という価値観のもと、可能な限り機械に頼らず手作業で行う。特に月の満ち欠けを重視して作業している。365日、わたしは月とともに在る。
無何有の郷・シュタイナー農園
Mukaunosato Steiner Farm
「荘子」の「逍遥遊」に「無何有の郷」という一節がある。役に立たない木だからこそ、切られず大きく育って緑陰を提供する、という話(2007年頃から自分の在り方として「虚室生白」と表現している)。
無何有(むかう/むかゆう)=なにものもあることなし──虚無