愛は、解き放つ。

 

書くことでもないが…
いつの日からか
すべてが色馳せてしまい
何もなくなってしまった
それは渇きではない
幻影が映し出す
ドラマチックな言葉は
もはや全く響かない

あらゆる妄想
あらゆる欺瞞
すべては破滅した
真実だと思っていたことはすべて
幻想だった
すべては子どもじみた夢
世界は完全に破壊された
すべての偉大な哲学者も
またこの夢の一部
私の考えなど存在しない

誰かはいつも
何かを知りたい
何かを実証したい
何かを変えたくて必死
しかしそれは
本当に真実なのか?
政治、経済、病気、赤字…
すべては恐怖の文脈を作り出す
未来への恐れと
憤慨の波の連鎖

もはやわたしは
世界をこれまでのようには
認識できない
世界のすべては塵と化した
そして今
何も残っていない

 

 

害を与える者のすべては
宝の蔵に等しい
その人に感謝し祝福し
忍耐を修習する

実際人生という修行には
目的も方向性もない
達成すべきものなど
何も無い

己の内なる音
真の沈黙
音の源泉へ
ただ還るだけ

だから
起こるすべてのもの
事象そのものを受容できる

愛はただ在る
源への扉を
そっと開けて
静けさに身を委ねる
そこに意識を置く

痛みは源に還るとき
その波動のなかで
やさしく溶けてゆく
抵抗する私がなければ
光へと変容する

 

 

LOVE SETS FREE

愛は
解き放つ

源へ…

 

 

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