2013年、EUでは化粧品における動物実験が完全禁止された。ヴィーガンやベジタリアンの人口は世界的に増加し、ラノリンやケラチン、コラーゲン、ミツロウなどの動物由来成分を含まない化粧品が爆発的に広まっている。
2019年に発表された「ファッション協定」では、グッチ、シャネル、エルメスなど世界の主要ファッションブランドが参加し、ファーやレザーを始め一切の動物性素材を使わず、環境に負荷をかけない製法を徹底しながら、華やかで美しいファッションを産み出すことを実現している。
動物性原料の例:ミツロウ(ミツバチが六角形の巣を作る材料として働き蜂の腹部にある分泌腺から分泌するロウ)、コラーゲン(動物の骨や皮膚のたんぱく質)、動物由来のグリセリン、スクワラン(サメの肝臓の油脂)、ケラチン(動物の角や毛のたんぱく質)、ラノリン(羊毛の油脂)、クオタニウム-33(羊毛の油脂)、エラスチン(牛の靭帯や大動脈)、コチニール色素(昆虫の赤色色素)、ムスク(ムスク鹿の分泌液)など。
クルエルティフリー(cruelty free=残虐性がない)とは、原料や開発段階、販売に至るまで、動物を傷付けることなく流通していることを意味する。もはや魂が穢れるような行為を続ける事業は繁栄しない。加えて健康への配慮と持続可能性、高い創造性と地球環境への貢献の両立が必須な時代。
アヒンサー(非暴力)を生きる
Living in Ahimsa | Nonviolence
